【8月15日の言葉】人は生きてきたように死んでいく

お盆も終わりました。大勢の方が先祖供養やお墓参りをされたことでしょう。

「先祖あっての自分」とよく言われますが、神道では、今の自分があるのは「天地自然の神の恵み」と「ご先祖のお蔭」であると考えます。自分の命は自分だけのものではなく、身体の中にご先祖の尊い命、魂(たましい)が息づいています。それを思えば、いつも感謝の心で悔いのない人生を送ることが、ご先祖への恩返しにつながることでしょう。

今月15日の言葉は、金城大学元学長の柏木哲夫氏の言葉を取り上げました。以下、原文を引用します。

「昭和59年、45歳の時にホスピス病棟を立ち上げました。そこで20年以上かけて、二千五百人の方を看取ってきました。そうして実感しているのは『人は生きてきたように死んでいく』ということです。

しっかり生きてきた人はしっかり亡くなっていかれますし、周りに感謝をして生きてこられた人は、我々にも感謝して亡くなられるし、不平ばかり言ってきた人は不平ばかり言って亡くなっていくんですね。

このことは『良き死を迎えるためには、良き生を生きなければいけない』ということを教えてくれていると思うんです。

物事には必ずプラスとマイナスがありますが、ものごとのプラス面をしっかり見た生き方をしてこられた方。そういう方々の生き方は、やっぱり前向きで良き生き方なんだろうなと思うんです。

それから、感謝というのはとても重要なキーワードだと思うんです。家族に対しても、周りの人に対しても、最後に『ありがとう』と言いながら、そして自分も相手からありがとうと言ってもらいながら生をまっとうできることが、良き生き方だと思うんです。」

その人の生きざまが、そのまま死にざまにつながっていく。感謝の心で悔いのない人生を送ることが、良き死を迎えることにつながっていくのですね。

「人は生きてきたように死んでいく」――含蓄のある、深い言葉ですね。

今日も良い一日をお過ごしください。