春祭で奉納される伊予里神楽(いよさとかぐら)について説明したいと思います。
日本各地に伝承される神楽は数多くあり、時代と共に盛衰はありますが、愛媛県の中予から南予にかけては現在も盛んに行われています。
この「伊予里神楽」は、江戸時代より伝承されていて、五穀豊穣・家内安全・無病息災を祈願する為の神事芸能として奉納されています。
松山支部では現在、城北・城西地区の神職を中心として組織している「惟神会(いしんかい)」という神楽組で神楽を演じています。
現在実施されている神楽の演目は以下のとおりです。
一.舞之口(まいのくち)
二.稚児神楽(ちごかぐら)
三.神迎(かみむかえ)
四.山之翁(やまのおう)
五.手草(たぐさ)
六.三面(さんめん)
七.四天(してん)
八.大魔(だいま)
九.鬼帰(きがえし)
十.弓之舞(ゆみのまい)
以上十番を演じ、約二時間かかります。