先日、神道青年全国協議会主催の第63回神宮式年遷宮 御木曳行事のお手伝いに参加してまいりました。
私の役割は、御木曳行事を終えられた特別神領民の皆様が外宮を円滑に参拝できるよう誘導・案内を行うことでした。
しかし、この奉仕を通して改めて感じたのは、式年遷宮が単なる建て替え事業ではないということです。

1300年以上続く神宮最大のお祭り
式年遷宮は20年に一度行われます。
神宮の社殿をはじめ、御装束や御神宝を新調し、天照大御神をはじめとする御祭神に新しい御殿へお遷りいただく神宮最大のお祭りです。
その始まりは持統天皇4年(690年)の第1回内宮遷宮にまでさかのぼり、およそ1300年以上にわたり受け継がれてきました。
世界には古い建造物を保存する文化があります。
一方で神宮は「新しく造り続けることで伝える」という文化を守り続けています。
宮大工の技術も、祭祀の作法も、人々の祈りも、20年ごとに次世代へ受け継がれていくのです。

なぜ20年ごとなのか
式年遷宮には様々な意味がありますが、その一つが「常若(とこわか)」の思想です。
常若とは、常に新しく、常に瑞々しい生命力を保つという日本古来の考え方です。
木々が芽吹き、季節が巡り、生命が次代へ受け継がれていくように、神宮もまた新たな姿へ生まれ変わります。
社殿を新しくすることは、単なる修繕ではなく、生命の循環を表しているのです。

特別神領民という奉仕
今回の御木曳行事では、全国から集まった「特別神領民」の皆様が御用材を曳かれました。
本来、御木曳は神宮周辺の神領民による奉仕でした。
しかし現在では、全国の崇敬者にもその機会が開かれています。
年齢も職業も異なる方々が「神宮のために」という思いで集まり、力を合わせて奉仕する姿は、まさに祈りのリレーそのものでした。

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