【3月15日の言葉】神の恵みと祖先の恩

【3月15日の言葉】
神の恵みと祖先の恩

「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが、厳しかった寒さも少しずつ和らぎ、過ごしやすい季節となってきました。

3月はお彼岸の時期でもあります。
春分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈む日です。このことから、古くよりこの時期にご先祖を供養すると、西方浄土、すなわち極楽浄土へ導かれると考えられてきました。

この時期にご先祖を供養し、お墓参りをする習慣は、今もなお広く人々の暮らしの中に根付いています。
この機会に静かにご先祖を偲び、

「代々のご先祖様のおかげで、今の自分があります。これからも私たちを見守ってください。」

という感謝の気持ちを込めて、お参りしたいものです。

いかに時代が変わろうとも、私たちには変えることのできない自然の摂理があります。

一つ目は、「人は必ず死ぬ」ということです。
この世に生まれて、死なない人は一人もいません。

二つ目は、「自分の人生は自分しか生きられない」ということです。
子どもが重い病にかかったり、悩み苦しんでいるとき、親は代わってやりたいと思うものです。しかし、その子の人生はその子にしか生きることはできません。人生に代役はないのです。

三つ目は、「人生は一度きりである」ということです。
過ぎ去った過去を変えることはできません。人生にリハーサルはありません。

四つ目は、「この地球上で、自分という人間は過去にも未来にも一人しかいない」ということです。
人類が誕生してから、どれだけ多くの人が生まれてきたか計り知れませんが、自分とまったく同じ人間は一人もいませんでしたし、これからも生まれてくることはありません。私たちは実に奇跡のような命を授かっています。

神道では、**「今の自分があるのは、天地自然の神の恵みと、ご先祖のおかげである」**と考えます。

過去にも未来にも、たった一つしかないこの尊い命を、私たちはどのように生きていくのでしょうか。

父母、そのまた父母と、連綿と命がつながってきたからこそ、今の自分があります。
自分の命は自分だけのものではなく、この体の中には神様やご先祖様から受け継がれてきた尊い命が息づいています。

そう思えば、自分自身を大切にし、敬い、悔いのない人生を生きていくことこそが、神様やご先祖様の御恩に報いることにつながるのです。

神道ではこれを
**「惟神の道(かんながらのみち)」**と申します。

「かけがえのない命を授かったことに感謝いたします。」

いつも神の恵みと祖先の恩を忘れず、清らかな気持ちでご神前に手を合わせましょう。

今日も良い一日をお過ごしください。