新嘗祭(にいなめさい)

11月23日

新嘗祭(にいなめさい)を斎行致しました。

新嘗祭は全国各地で行われ、農作物(五穀)収穫に感謝するお祭りで、

古くは飛鳥時代の頃から始められたと言われる歴史あるお祭りです。

「新」は新穀を「嘗」はご馳走を意味します。

2月17日に行われる、収穫を祈念するお祭り「祈年祭」に相対する関係にあるお祭りです。

1873年(明治6年)~1947年(昭和22年)までは新嘗祭という祝日でしたが、

1948年(昭和23年)に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」により「勤労感謝の日」となりました。

第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものとも言われます。

勤労感謝の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によれば、

「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としていて、

新嘗祭の意味も含まれていますが、このように祝日の意図を意識された方はいますでしょうか?

今でこそ飽食の時代と呼ばれ、食べ物に困らない生活をしている私たちですが

長く食べ物に苦労した時代があってからこそ、こうしたお祭りが続いてきたのだと思います。

日本の食料自給率は約40パーセントでほとんどを輸入に頼っているのが現状です。

この機会に毎日の食事について考えてみてはいかがでしょうか。